オカッパリではエキング イケてるのにボートだとイケてないアングラーに捧げる長文
オフショアエギング考察話
先日、カヤックエギングで準備中に同じオフショアアングラー声を掛けられました
アングラ 「今日はティップランですか、それともキャスティングですか?」
若「どっちもやる予定ですが、そもそも艇が流されたらキャスティング!?なんて出来ません」
アングラ 「そうですよね」
若 「...」 自分で言っておいて何だけど そうでもない、だけど難しくなるのは確かだな。
そういえば前々回のカヤックエギングで友人のhimさんが、
カヤック(ボート)エギングがショアよりも得意じゃない、とか言ってた!?
こんなに
投げ放題のカヤックエギングが、得意じゃないとはコレ如何に?
多分アタリが取りにくいって事なんだろうな~とか軽く思ってた
自分、実はエギングの取っ掛かりが、カヤックエギングだったりします。
なのでアタリが取りにくいのが当たり前と思ってた時期がありました
アタリが取れなくてもシャクリ合わせで乗せれば問題なし的な...
エギング雑誌の情報は当時はオカッパからの能書きだったし、ボートエギングは実践あるのみ 釣ってナンボ!!
その考えが変わったのはイカメタルをやり始めてから。
イカメタルはアタリを取らないと話にならないので、この年からショアのエギングでも
アタリを取る事に注力するようになり面白味も増して 現在に至ります。
オカッパで普通のナイトエギング、アタリを取って行くスタイルも大好きです。
先日のオカッパ釣果 カニが草場の陰から獲物を横取りしようと...
ここ10年で、ようやくオカッパエギングの何たるかが分かり始めたか
そして前回、カヤックからエギングで長く釣れない時間がありまして
この釣り、どうなると具合(釣果)の良し悪しが出るのか、思考や実践してみました。
ボートエギングの難しい点は
"エギがどうなっているのかショアより分かりにくい" この一点につきます
難しい状況説明と解説
ケース1.舟(自身)が動く、、なおかつ深い水深で狙うことも多い。
オカッパ人ならイメージはキャストして歩くながらエギングするようなモンです
状況的には、フォール時間が長い+舟が流れるのでエギの位置を脳内でロストする訳です。
(特にシーズン初期は小型のエギを使うため情報が伝わりにくい)
シャクリ始めれば頭の方向は分かって来るけれど、ピンポイントで着底させるのは難しい
エギは多分魚探に写るけど、キャストするのでソナー範囲にはほぼ入らないかも..(笑)
ケース2. 自分が流れているのでライン抵抗が安定しない、テンションフォールではラインがどんどん緩んだり、パンパンに張ったり。
なのでエギの着底はともかく、それ以降 エギの水深や姿勢の判断が難しい。 根係りや水面から飛び出す事も多々あり
ケース3. 舟が風下へ流される事を前提にした
ティップラン釣法は、舟の流れるスピードとエギの沈下速度(重量等)を調整しないと根係り多発や着底しない状況が起こる。
(可能であれば沈下スピードの異なるエギを複数持ち込みたい)
またティップラン釣法は海底が平坦に近い事が大前提で岩場や深い藻場ではやりにくい。
(ホントに海底を水平移動させるにはメッチャ複雑な計算が必要な訳で、自分も度々海藻の餌食になります)
とにかくエギが早く動くので、活性の悪いイカには不向きとも言えます
ラインテンションを張っている為、アタリは明確に出る事も多いので、アタリを取る事こそがエギングな方は
この釣法がおススメです、 が波でティップはバンバン揺れます、水深や流れるスピードによってはメッチャ重いシャクリ、角度の悪いシャクりになる事もアリアリ。
*ティップラン黎明期はエギを30秒以上、ノーアクションで流すのが当たり前とかそんな方もいらっしゃいましたが、今は10秒以内が多い筈です。
参考動画
ティップランでは無く、ディープエギを使ったキャスティングなのですが考え方は同じ
沈下速度が速いエギを使うと、ステイって出来るタイミング限られる訳ですよ。
かなり近くに寄らないとテンションフォールですら活性の低いイカには速すぎる という動画です
ケース4. いわゆる風下への
キャスティング、は可能な限り飛距離を出す
舟がほぽ流れない凪を除き、エギとの距離がドンドン無くなって来る
(場合によっては1行程しかシャクリアクションが出来ないとか)
エギの落ちる速度を
0.3m/秒として、舟の流されるスピードを
0.14m/秒(0.5km/h)と仮定
水深10mでエギ飛距離20mだとすると 着底に
37秒 (ライン抵抗で×1.1倍)
3回シャクってテンションフオールのセットで10秒。
これで巻き取り量も鑑みて
9.6m回収。 更に
3回シャクってフォール10秒セットで
エギとの距離を14m回収です。
もう一セットで
18.4m回収して ほぼ舟の直下です。 思ったより短くないですか?
(もし飛距離が倍の
40mなら6回セットイケる計算)
ケース5.地面アンカーを打って舟を止める事は可能ではあるけど、手間がかかるし、小舟では若干リスキー。
(
パラシュートアンカーは有効) 初心者の頃、エギングは止まってナンボだと思ってました
今でも流されるスピードが速すぎる時はアンカーが欲しいと強く思います、止めてしまえば殆どオカッパと変わらないエギングになる筈です。
ケース6. テクニック的な部分として
水面からの距離が近い事や、設置物があったりしてロッドストロークを多く使うシャクリはやりにくい、
また風に対して無防備に近いので、ラインが穂先に絡みやすくスラックジャーク等も状況やタックルを選ぶ。
よってショートジャークなどの糸ふけが少ないシャクりを行うと釣りが安定します。
(舟でのライントラブルやライン切れは、オカッパの倍以上リカバリーに手間がかかる)
乱筆乱文 お許しください 何言ってんのか分からない読者の方は、分かりやすいダイワさんの
「ボードエギングすべて」も読んでみてください