若ノット 「第一部」

2008年02月18日 23:40

サゴシにメインラインを切られてお嘆きの貴方へ送る、
簡単強力安心ノット

どうにか写真が撮れたので、発表致します。 「若ノット」

理論上では、現在最強のPR(パックラット)ノットに近い強度を持ち、
摩擦系単線ノットでは最も早く結べ(およそ1分)、風や揺れ、暗い場所でもかなりイケる
そして慣れればグローブをしていても結べます。
(気温2度、かじかむ強風下の毎度Pでも安定して結ぶ事ができています)

実は以前からあったノットでして、これを非常に効率よく結ぶ方法ですので
若ノットというより、"SCノット若バージョン" と言った感じです。

SCノットを結んだことがある方は途中で分かると思いますので、分かったら
もう進まなくて結構かと。 直感通りです。

若ノットのキモ1はこれです。↓



錘にスナップを付けます。必ず上側穴に錘を着け閉じます。
ナス錘は2号くらい(スイベル付きだとベストです)、スナップは1号くらいで下穴のスナップを開けておく事が重要!!
(隙間をあけると飛んでいくので、隙間は無し)
小さいジグで代用も出来ます。(スナップの隙間は説明用に広げてあります)

次のキモ2はラインの長さです。

黒糸がリーダー、赤糸がPEメインラインとします。 
メインラインをスナップの下穴に引っ掛けて、25cmほど折り返してください。
リーダーは30cmほど使います。


右利きの方はこんな感じになります。

このまま握りこみまして右手に二つ折りのメインラインとリーダー端、左手にリーダーを持ちます。
(必ずメインラインのスプールを右利きの方は右側へよせて置いてください、でないと巻き込まれやすくなります)

この時、錘の付いたラインを11~12cmほど右手から垂らします。(コモモやR50より少し短いくらいの長さ)

で右手に握ったラインをキッチリ持ち、クルクル振って出来るだけ綺麗に巻き付けていきます。
(この時、右手の小指側のラインPEとリーダー端を長く出しすぎると回転に巻き込まれやすくなります小指から出るのは10cm以内かと、逆に短すぎると後で締め込み持ち代が無くなります)


そしてタラシの長さが短くなって巻きつけ長さの1/1くらいで回転を止めます。




行き過ぎたら、逆回転させて戻してください。

左手-------Iーーーー右手
         I
         I
       
        錘

こんな感じの長さ比です1:1 ↑ (左利きの方は逆ですね)

追記、錘までのタラシ長さが大体完成した時のノットの長さになればバッチリです。

そして、予めあけてあるスナップよりラインを抜きます。(スナップ付き錘を取り外す)
この時、輪の部分がねじれていますので、錘をたらすと勝手に回ってねじれが取れます。
で、スナップから取れたPEの輪に右手側リーダーを通します。
(Qな感じ Oがメインラインで \がリーダー)
そのあとリーダーをまっすぐにして行くとPEの輪が勝手に上に移動していきます。


でグローブ等をはめてノット部に唾を付けて強く締めこみます。(ワセリンより唾の方がイイ感じ)
締めこむ感覚は、締めると云うよりPEライン結束部でリーダーを潰す感じですね。
FGノット等と違い、締め込み時PEラインの色の変化が分かり難いです。


写真ではリーダーを左右の手で持っていますが、実際は右手はメインラインしか持ちません。
もしこの時メインラインがリーダーを滑る感じがあれば、編み込みを失敗している可能性が高いです。

でこの後キャスティングの場合ハーフヒッチを5.6回ほど結びます。(ジギングではいきなりエンドノット)
絞めこむ時点で結びに近い状態になっているので、多くのハーフヒッチを必要としないです。


写真は一部ほどけていますが、実際はキッチリしまっています。
最後にPEの余り糸とリーダーの余り糸を切って完成です。

最終的にノットの長さが2cm位であれば、キャスティングに丁度良いです。
錘のタラシを13cmとかにすれば3cm以上の長いノットも組めますし、10cm程度なら
やや短めのノットになります。10cm以下は未テストで強度にやや不安があります。


ジギング用の長めのノットも非常に短時間で完成します。



参考HP SCノット
http://www.pluto.dti.ne.jp/~nhratoms/mjo003.html

欠点も無い訳ではありません。
FGノットなどより、僅かにノットが長く、太くなる事。
一応道具が必要な事。
細糸(PE1号以下)では締める時、やや切れ易い。

いずれも大きな問題では無い思いますが、気になる方はオススメしません。

強度、スピードに加えて、もう一つの特徴はゴミが僅かしか出ません、エコなノットでもあります

まとめていますが、次回もう少し説明して行きたいと思います。 第一部 

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