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2011年12月17日

ライトゲーム用ライン

以前から実感していましたが、冬のライト(マイクロ)ゲームはラインが命
(アジを狙うと特にそう思います)

自分のライトゲーム歴は、ほぼルアー歴と同じでありまして初心者の頃シーバスを狙っても
中々釣れませんでした。
そんな中、初心者でも釣れる魚を探して、すぐたどり着いたのがライトゲーム。


当初やるに当たって、まず困ったのがロッド
根魚権蔵の初代が出る前の話ですので、安いトラウトロッドを使ったりしてました。
これがバイトを弾いて、乗せるのに一苦労(;´∀`) 専用ロッドはイイらしい。

次の年、爆発的に各メーカーからメバル用と称したものが発売され根魚権蔵や月光やアストラ
といった第一世代のメバルロッドが発表され、自分もその流れに乗って次々購入しました。
結局、更に翌年か気に入ったロッドを見つけて予備も買って ずっ~と昨シーズンまで使う事となります。



困らなかったのはルアーやワーム
1gのジグヘッドは当時からありまして、スクリュウテールや管釣りプラグなど
現在でも主力級のものが、十分揃っていました。



困ってはいなかったけど、他に良い物が見つからなかったのがライン
最初は100均で買った1号ナイロンからですわ。
それがお徳用3LBフロロになり、お徳用でないナイロンやフロロになりました。
いずれも耐久性に難がありまして、数回使うと新品とは別物になり何度もライントラブルが発生。
かじかんだ手でライントラブルを直すのは、とても大変でした。ウワーン



当時から一部のメーカーからは極細PEは出ていましたが、高価だった事と扱いが難しいとの評判でしたので
自分としては試すのが遅れました。

最初の細PEはバークレー ファイヤーライン1号 8LBでした。
これは、かなり細い感じで2gのスプーンがフロロ1号と同じくらい飛距離を出せたので有効性を確認。
その後ユニチカのPE0.4号を使い続けて、春からラピノヴァ0.3号、そして今シーズンからサフィックス0.2号と
どんどん細くなっております。
(タックルの中で、フックとラインについては結構保守的でありました)



----------------------------------------
前置きが長くなりました、
突然ではありますがここから極細ラインのテストをやってみます。
少々長くなりそうですが、よろしくお付き合いください。<(_ _)>


エントリーは
①ユニチカ ナイトゲームPE 0.4号 4LB サスペンド
②ラパラ ラピノヴァXマルチ  0.3号 7LB フローティング
③ラパラ サフィックス832   0.2号 6LB シンキング



まずは見た目の細さの検証です。

銘柄は見ての通り

ライトゲーム用ライン
150mだと75mずつ使えますね


ライトゲーム用ライン

ライトゲーム用ライン
ナイトゲームPE0.4号サフィックス832 0.2号の比較

実際にみると写真と同様、サフィックスの細さが際立ちます。
これは透明のファイバーが含まれていて写真に写らないという部分もありますが、触っても細い感じがあります。

次が微妙ですがラピノヴァナイトゲームが一番細くない感じです。
表示号数通りとも言えますが、LB表示ではナイトゲームが一番細くても良いような気がします。






次は能書き通り、浮くか沈むか見てみたいと思います。
塩水だと濃度が場所によって違う為、今回は水道水で実験。

ライトゲーム用ライン


ナイトゲームPEはゆっくり沈み
ラピノヴァXは浮きます
サフィックス832はスーと沈みます


沈むから良いとか、浮くから良いとかは状況によって変わるかも知れません。
感度は沈む方に歩があるでしょう、対風についても有利かと思われます。
水面直下やトップゲーム的な釣りはラインは浮いた方がイイかも。

(ユニチカのspラインはコーティング材に重さを調整するものが含まれているかと思ってましたが、
実験的に使い古した状態のものを使っても、ゆっくり沈むとは..ちょっと驚きです)



ライン強度テスト

やり方は単純にループ同士による引っ張りで切れた方が弱いと言う事で検証。
(2回 先に切れた方が負け、ループは毎回作り変え)

ここではラインテスト(LB)表示が重要な気がしますが、現実的には摩擦が入るので
太さがモノを言う気がします。






まずはナイトゲームPEサフィックス で勝負
ヨウイドン

ライトゲーム用ライン

二度ともストレートでナイトゲームの勝ち




次はラピノヴァナイトゲーム
ライトゲーム用ライン

ハッケヨイ

ライトゲーム用ライン
1回目 ナイトゲームの勝ち でも接触部はギリギリな感じです

ライトゲーム用ライン
2回目 ラピノヴァの勝ち  タイスコアになりました。次がラスト


ライトゲーム用ライン
最終回は ラピノヴァの勝ち!! 優勝ドドンガドン!!






次は実際にリーダーを組んでバネばかりによる強度テスト


ライトゲーム用ライン
更正は2Lペットボトルに水を入れて2kgを指したのでOK
細PEで強いノットを組むのは難しいので、ライン強度の70%も出れば御の字かなと



ナイトゲームPE 4LBから測定


ライトゲーム用ライン
リーダーは締め切れしないように16LB、 ノットは強度とスピードに自信あり「若ノット」


ライトゲーム用ライン
ぐぅぅぅ ブチッ 結果  目視で4LBでありました。(゚д゚)!
先程の引っ張り合いテストでも感じていましたが、表示が4LBなのに4LB出てると言う事は
元々このラインはかなり余裕を持って表示してあるみたい。実質は6~7LBくらいか
最低でもこれ以上あるという最低強度表示なのかも。



次はラピノヴァX 7LB

ライトゲーム用ライン
ぐぅぅぅぅ ブチッ となった所でおよそ4.7LBくらい
表示は7LBで大体70%くらいの強度出ているので予想通りです、
太さはほぼナイトゲームと同じなので、個人的には良い数値かなと。




最後はサフィックス832 6LB

ライトゲーム用ライン
先の引っ張り合いテストではビリで、見た目も表示も一番細いラインなので
期待できませんけど、一応やってみます。


ライトゲーム用ライン
ぐぅぅぅぅ おお 粘る!! ブチッ って写真で見せてますね

そう、このラインは5LBの壁を超えたんですよ、(゚д゚)!
表示は6LBなので不思議は無いと言えばそうですが、一番細くてハイブリッドなのに。
前のテストではビリで、今回はトップでありました。
興味深い結果はゴアファイバーの特性が関係してるかも。




総括
最近の極細PEはよく出来ていると感心致しました。
素材を工夫して、欠点を克服して昔より随分安く、使いやすくなっています。
以前のモノは摩擦系ノット組むと切れたり、ガイドに絡んだだけでヘロヘロに
なったりしましたが、現在はそんなPEラインは少数でしょうね。

(ただし 一部のエキスパートはアジングに2LBを使うとか、別の世界もあるみたいです)



ユニチカ(UNITIKA) ナイトゲーム the メバル PE 150m
ユニチカ(UNITIKA) ナイトゲーム the メバル PE 150m

非常にトータルバランスに優れていますし
2年近く使ってきまして、殆どトラブルなく気に入っていました。
今回のテストを終えてみても、その選択は間違っていなかったと。
テストは4LBですが3LBもあります。
(某メバル大会で優勝した時も確かコレを巻いていた筈)




Rapala(ラパラ) ラピノヴァ・エックス マルチゲーム 150m
Rapala(ラパラ) ラピノヴァ・エックス マルチゲーム 150m

このラインはコストパフォーマンスを売りにしています、しかしテスト結果は
他の2本に劣るものは無く、特にコーティングラインの特徴であるトラブルレス性能や
簡単なノットの組みやすさ&強度等、優れたラインで初心者から上級者まで満足できる筈です。




Rapala(ラパラ) SUFIX832 ADVANCED SUPER LINE 150M
Rapala(ラパラ) SUFIX832 ADVANCED SUPER LINE 150M

前前回の記事にもありますが0.2号という細さから繊細なゲームに向いているラインです。記事以外のメーカーの超細いラインを他にも使ったことがありますが、やはり扱いは神経質、その点、サフィックスの扱いはイージーで強度もあるので、良型のアジやメバルを狙うゲームに向くのかなと思います。
(私は小物釣り師なのに使っていますけど...)







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この記事へのコメント
若さん
とても面白い、実験ですね。
私は、このような内容がとてもスキです。

擦れの実験をしていいただければ、更に感動です。(^0^)



PS 本日、浮き100回を達成しました。
今日は、今年もっとも寒い日とのことで、
手がかじかんで、寒かったです。(T0T)
釣果はそこそこで、明日、日曜日、何とか家族で、手巻き寿司素材はゲットしました。
Posted by 安吉 at 2011年12月17日 21:14
偶然、ラインのお話の記事が
upされてました。僕の方は
おちゃらけ記事ですが・・・(^^)
やっぱSUFIXが気になりますね~。
Posted by hatzhatz at 2011年12月17日 22:08
連コメ、すません。

ラインの強度表示ですが
日本では引っ張り強度、米国では結束強度で
表示されています。
ファイヤーラインなんかは全く同じものでも
日本で16lbと表示されるものが米国では
8lbとして販売されています。
ちょっとまめちしきでした!(^^)
Posted by hatz at 2011年12月17日 23:07
おおおお!

まるでメーカーの実験のような??
哲学です・・・・

なんでも号数だけ合わせて使いまわしのオイラには
目からウロコです・・・スゲイ(;´Д`)
Posted by けーふぁく隊長 at 2011年12月18日 08:00
まいどです。

ラインを交換しようかと考えている私には、とても興味深い実験です。
ラパラのシンキングやサンライン、よつあみなどが候補です。
もう少し検索して納得できるものを選びたいです。
本当に題名どおりの実験室。データ公開に感謝ですよ。
Posted by passo at 2011年12月18日 09:49
安吉さん
この手の比較テストって、実名ではメーカーや雑誌では中々できないので
個人ブログならでは、 って感じですわ。
擦れの実験は同条件を作るのが難しく、特に繊細な糸は個人では厳しいかと。
祝100回浮き、通過点ですね、 でも自分はそれ以上浮いているのに座布団級は釣れませんけど。




hatzさん
サフィックス、シーバス用はとても良いラインでした。
ライトゲーム用はまだ一度しか使ってないので、これから耐久性等も見ていきたいと考えています。 
岩礁や海草帯を攻めるなら、コレくらいの強さは欲しいですわ。

昔のファイヤーラインの並行輸入品とか、表示がヘンでしたもんね、最近のは普通な表示になってた筈!?





けーふぁく隊長
隊長ほどではありませんが、説明記事みたいのも時々書いています。
自分への確認が半分以上占めていますけど(^^ゞ

号数なんてアテにならんと思ってましたが、比較してみるとそれなりに合っているんですよ。
哲学!?  いや理科の実験ですよぉ






passoさん
ライン交換ですか? シーズン後はソコ大切ですよね。
キャスト用は自分が記事で書いているモノはイケると思います
ジギング用は.....コレまた好みがありますわ。
自分も一度使って即巻き変えたラインとか、それなりに拘る部分もあります。

もっと色々なメーカーの製品も試してみたいですが、テストにはお金と時間が必要でして、この記事も いつもの記事より、メッチャ時間が掛かっております。
Posted by 若 at 2011年12月18日 13:01
 
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